ボトックス注射でしたら手軽に多汗症解消ができます。
多汗症とは、腋窩に異常な量の発汗を生じる状態を言います。
発汗に関与するのはエクリン汗腺ですが、この汗腺は自律神経(アセチルコリン作動性の交感神経)の支配をうけています。心因性の刺激(ストレス、極度の緊張など)を受けた時、交感神経の作用が高まるために、エクリン汗腺からの発汗が増加し、その結果多汗を生じます。
ボトックス®は、エクリン汗腺への神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を特異的に抑制し、これにより多汗症の治療効果を示します。
腋窩に片側あたり50Uのボトックス®を皮内注射することで、5ヶ月間の無発汗効果が得られると欧米で報告されており、リスクの少ない有効な方法であると考えます。
また、エクリン汗腺からの発汗が減少することで、軽症のワキガの方への治療効果も同時に得ることができます。
ボトックス®は熱処理されたアルブミン製剤で、微量(約5ng/100U)の神経毒素複合体蛋白を含んでいるため、アレルギー反応を来たす可能性があります。しかし1989年にFDAの承認を受けて以来世界71カ国、700万件以上に施療されていますが、現在まで遅延型アレルギーまたはアナフィラキシーなど重篤な反応の報告を認めない点では比較的安全な薬剤と考えられています。 